2026年5月30日、東京は世田谷区総合運動場陸上競技場でGPシリーズ TWO LAPS MIDDLE DISTANCE CIRCUITが開催され、先日の静岡国際陸上で日本新記録を更新した落合晃(19・駒澤大学)が男子800mに出場した。

落合が出場したグランプリ男子800mA組は、ペーサーが2名ついて始まった。号砲と同時にペーサーが一気に加速する。国内ではあまり見ないようなハイペースで駆け抜けていき、200m通貨時点では落合とは10mの差がついたが、さすがの日本記録保持者、慌てた様子はない。

力感なく200m~300mのカーブをすーっと加速すると、直線の立ち上がりで一気にスピードに乗りペーサーの後ろにぴったりと張りついた。ペーサー2名と落合の上位3名が2m感覚で1週目を通過すると、ラップタイムは49秒(ほぼぴったり)。1番手のペーサーはそこで役割を終えてレーンアウト。2番手のペーサーがそこから100mのスプリントを開始し、、ぴったりとそれについて落合もスピードを上げていく。落合がバックストレートで2番手のペーサーをかわすと、そこからピッチアップ。それまでのぐいぐいと後ろに蹴りこむような走りから、スピードを落とさず一歩一歩の負荷を抑え、最後に備える走りに切り替える。

最後の直線に入ると場内の実況と観客のテンションもピークに。日本記録更新の可能性が誰の目にも見えていた。それに呼応するように落合の溜めていた力が爆発。一気に地面を蹴りこみ、直線を13秒中盤~14秒フラットの間で駆け抜け、2位以下を圧倒した。

記録は1分43秒45。静岡国際陸上で自身が更新した1分43秒90からわずか1か月。底知れぬ19歳のパフォーマンスを、会場の割れんばかりの声援がいつまでも称えていた。

また今大会でのこの記録は5月30日時点で世界シーズントップリストで2位となる記録である。世界の壁が厚かったこの男子800mという種目で、海外遠征での朗報が届く日もそう遠くないかもしれない。

By 大澤

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