福井の9.98スタジアムで8月15~16日にかけて開催された日本グランプリシリーズ:Athlete Night Game in Fukuiの2日目、男子110mHに出場した村竹ラシッド(JAL)が12秒92(+1.4)の日本新記録をたたき出し、観客の歓声と村武の雄たけびとが福井の夜空に響き渡った。

従来の日本記録は自身と、順大の先輩である泉谷駿介(住友電工)が持っていた13秒04で、それを一気に0.12秒も塗り替えた。今季のワールドランキングでは2位に相当するこの記録は、世界歴代では11位タイ、アジアではアテネ金メダルの劉翔(中国)が2006年に作った当時世界記録の12秒88に次ぐ。

「世界と戦うことに怖さがなくなってきた」そう語る村武の目には自信が溢れていた。
国立でこのパフォーマンスが出たなら東京世界陸上で本当にメダルに絡めるかもしれない…。日本人がメダルに一番遠いと言われていた種目のトッパーで…。
そんな期待を抱かずにはいられない、明らかに陸上競技というスポーツ自体の”温度が上がった”レースだった。

By 大澤

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